ストリートチルドレン支援
ACTIONでは、2005年よりフィリピンのオロンガポ市においてTATAGと協働し、ストリートチルドレンや貧困地域の支援を行っています。
2005年から2007年までは、今井海外記念基金より助成金をいただき、貧困地域に住む約500名の子どもたちを対象にして、入学時や新学期に必要な登録費用の支援や文具などの学用品・制服の支給などを実施してきました。この奨学金支援プロジェクトを通して、これまで経済的な理由で学校に行くことのできなかった子どもたちに対して、学校に行くチャンスを提供することができました。

寄付を受け取るTATAGのスタッフ
奨学生の暮らす地域や学校で月に1回程度、モニタリングも実施してきました。これによって、奨学生が家や学校で抱えている問題を把握しやすくなり、学校の先生方や両親との関係が強化され、問題に速やかに対応できるようになりました。学校に行けるチャンスがあっても、親の理解が得られずに働きに出ることになったり、授業内容についていけなかったりなど、経済的理由以外にも奨学生たちは多くの問題を抱えていました。
そのため、モニタリングや地域の組織化を行うことで、子どもたちが継続的に学校へ通えるような環境づくりを行ってきました。その結果、途中で退学してしまう子どもの数を減らすことにも成功しました。

GPWの奨学生たち
現在は、制服のYシャツや学用品を定期的に子どもたちに届けることができるように寄付を募り、現地へ届けています。近年、多くの人がACTIONの活動に賛同し、子どもたちにできることをということで、事務所に寄付品を届けてくれるようになりました。支援者の思いをACTIONが現地の子どもたちへと届けています。
また、2010年より、Growing People's Will(GPW)のご協力により、6名の小学生に対しての奨学金支援が始まりました。このプロジェクトは彼らを高校卒業まで全面的にサポートするというもので、今まで経済的理由により、学校にきちんと通うことの難しかった子どもたち6名に対して、高校卒業まで安定して学校に行くチャンスを提供することができました。
また、2009年には亜細亜大学ボランティアセンターよりご支援をいただき、TATAGの事務所にミシン4台を寄付しました。これにより、以前より実施していた、フィリピンのアルミ製ジュースパックを使用したライブリーフッドプログラムを拡大することができました。
このプログラムでは、貧困地域に住む子どもたちのお母さんが、子どもたちの学校の費用や家の副収入を得るために、ジュースパックを使ったバッグやランチボックス、ペンケースなどを作っています。以前は、支援先の1つの家で商品作りをしていたため、活動できる範囲が限られていましたが、TATAGの事務所で商品が作れるようになり、より多くのお母さんたちがこのプログラムに参加できるようになりました。

ジュースバッグを作成している様子

ジュースパックの商品
そして、ACTIONでは2005年から現在まで、TATAGの支援する貧困地域を対象として、地域支援プロジェクトを行っています。これまで、年に2回のワークキャンプを通して、地域の生活環境を改善するためにさまざまな活動を行ってきました。
フィリピンでは、子どもの人数が多いため、先生は子ども一人一人の面倒を見ることができません。そのため、小学校へ入学する前に、幼稚園に通ったり、入学前にテストを受けたりしなければならないこともあります。小学校に入学する時点で、アルファベットや計算ができないと授業についていけないからです。しかし、私立、公立の幼稚園は授業料が高く、授業料が払えず、幼稚園に通えない子どもたちも多くいます。
そこで、TATAGでは貧困家庭の子どもたちが通えるように、ほぼ無料のECCDセンターを5ヶ所で運営しています。しかし、今まではきちんとした建物がなく、野外に机やイスを並べて授業を行っていました。天候によって授業の内容が左右されるために予定通りに進まず、子どもたちが授業に集中しやすい環境ではありませんでした。
そのため、ACTIONが貧困地域でのECCDセンターを建設することによって、子どもたちがより授業に集中できる環境ができ、カリキュラムどおりにきちんと授業が進められるようになりました。それによって、より多くの子どもたちが小学校に入学できるようになりました。また、入学後もきちんと授業についていける子どもたちが増えました。

ECCD建設中の様子

新しい教室で勉強する子どもたち

ECCDを卒業した親子
また、支援地域の中には、水はけが悪く、雨季になると子どもたちや地域住民の通勤・通学が困難になる地域がたくさんあります。雨によって、道や階段が滑りやすくなるため、小さな子どもやお年寄り、妊婦さんにとってもとても危険な環境です。

ワーク中の様子
少しでも雨季の雨による被害を減らすために、ACTIONでは各地域において、浸水防止用壁の設置、水道の設置、歩道の舗装、階段の改修などのプロジェクトを行いました。
これによって、これまで少しでも強い雨が降ると2階部分まで浸水してしまっていた地域では被害が少なくなり、また、通勤・通学路に使われている道や階段を改修することで、水はけがよくなり、今までよりも安心して地域の人たちが家の外へ出ることができるようになりました。
今後もワークキャンプを通したインフラ整備を継続して行い、1人でも多くの人がよりよい環境で生活をしていけるような地域づくりをしていきます。
<これまでの活動一覧>2005年 バスケットコート、集会所修復作業(マバユアンオールド地域)
2006年 水道設置、歩道の舗装(リバース地域)
2006年 ECCDセンター(幼稚園教室)建設(マバユアンニュー地域)
2007年 浸水防止用壁設置(サンタリータオールド地域)
2007年 ECCDセンター(幼稚園教室)建設(カラックラン地域)
2008年 ECCDセンター(幼稚園教室)建設(サンタリータオールド地域)
2009年 ECCDセンター(幼稚園教室)建設(マバユアンオールド地域)
2009年 ECCDセンター(幼稚園教室)補修作業(ECCDセンターのある5地域)
2009年 アルミ製ジュースパックを利用したライブリーフッドプログラムの拡大(亜細亜大学ボランティアセンターより寄付)
2010年 階段の改修作業(カラックラン地域)
2010年 ストリートチルドレン奨学金支援(GPWより寄付)
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