ホームフィリピンでの活動ストリートチルドレン支援

ストリートチルドレン支援

ストリートチルドレン支援

2. 過去を乗り越えてつかんだチャンス

さまざまな問題を抱えながらも、子どもたちは自分のため・家族のために働き、合間に学校にも通うなど、毎日を一生懸命に生きています。
ACTIONでは、現地NGO「TATAG」と提携し、このような境遇にいる子どもたちを支援する活動を行っています。TATAGは現在、路上を拠点とした活動(Street Based)と地域を拠点とした活動(Community Based)を通して子どもたち約300人の支援を行っています。


子ども達のミーティング

お母さん達のミーティング

エデゥケーションの様子

それにより、多くの子どもたちが厳しい環境での生活を乗り越え、成長してきました。ここでは、そんな2人のライフストーリーを紹介します。

リザ(Liza Caranzo) 21歳 女性

リザ(Liza Caranzo)

彼女の名前はリザ。現在21歳で、TATAGのストリートエドゥケーターとして活動をしています。彼女は15人兄弟の長女です。兄弟のうち4人は市場で働いていますが、他の子どもたちは市場で仕事を探しています。家が貧しいので、みんなで働いて手伝っているのです。

彼女も以前はストリートチルドレンでした。7歳の頃から市場でビニール袋を売り、袋を売り終わってから学校へ行くという生活をしていました。ストリートチルドレンという理由で、学校では友達から差別され、「臭い」「あっち行け」と言われてきました。
彼女自身も自分がストリートチルドレンであるということをとても恥ずかしく感じていました。そのため、自分に自信がなく、当時は夢もなかったそうです。ただ勉強がしたい、それだけでした。

TATAGの支援を受けるようになってから、リーダーシップトレーニング、リプロダクトヘルストレーニング、エドゥケーショントレーニングなど、本当にさまざまなことを学び、彼女は大きく変わりました。心身ともにとても強くなったと彼女はいいます。彼女と一緒に活動するエドゥケーターもそのように話しています。
また、以前日本のNGOの招待で日本へ来たときには、セルフコンフィデンスの作り方など学びました。それまで、他のエドゥケーターと自分を比べてしまったり、英語で話すことに自信が無かったり、何よりとても恥ずかしがり屋でした。日本での滞在をきっかけに、コミュニケーションをもっと良くとれるようになりました。
そして、TATAGからの奨学金支援を受け大学に通い、2010年3月に卒業することができました。

エデゥケーションを取り仕切るリザ
エデゥケーションを取り仕切るリザ

彼女自身がストリートチルドレンだったので、「頑張ればリザのようになれる」など、リザはストリートチルドレンにとって見本になっています。彼女は、「子どもたちのためにできることがたくさん増えました。今の私は、子どもたちや自分の家族を助けることができます。」と言います。その姿は本当に堂々としていて、自信に満ちています。
彼女の現在の夢は、ニュースキャスターになることです。ニュースキャスターになり、マスコミを通してたくさんの情報を人々に伝えていきたいと思っています。そして、自分にはそれができるということを強く信じて、今日も頑張っています。


カルロータ(Carlota B. Evangelista) 9歳 女の子

カルロータ(Carlota B. Evangelista)

彼女の名前はカルロータ。現在9歳で、小学校4年生です。彼女の家は、ふもとから大人の足でも40分はかかる山の中にあります。道なき道をずっと登っていくと現れる、竹でできた小さな家に彼女は住んでいます。

今では、屈託のない笑顔を見せる彼女ですが、実は、幼い頃に虐待を受けていました。そのため、彼女は小学校にあがる前から、自分を守りながらの生活を強いられていました。
そんな辛い経験をしながらも、彼女はTATAGの運営するECCDセンター(Early Childhood Care and Development:幼稚園)でたくさんの友達とともに、一生懸命勉強をしてきました。
字を読むことや書くこと、話すこと、絵を描く楽しさ、これらはみんな、ECCDで学びました。友達とはときどきけんかもしますが、すごく仲良しです。はしゃぎすぎて、一緒に先生に怒られてしまうこともあったそうですが、ECCDの教室では、元気いっぱいに過ごしていたようです。彼女を教えた経験のある元ECCDの先生は、「彼女は過去の辛い経験に負けずに、本当に楽しそうに授業に参加していた」と言います。

通学靴の試着
通学靴の試着

そして、2006年3月にECCDを卒業しました。ECCDで積極的に勉強したこともあり、小学校入学のための試験に見事受かった彼女は、小学校へ通えることになりました。
9歳の彼女は、毎日歩いてふもとにある小学校に通っています。お父さんとお母さんは毎日市場で野菜を売っているため、学校のある日も、土日も、小さい弟妹の面倒を見るのは彼女の仕事です。まだ幼い彼女が面倒を見るのはとても大変なことです。
また、休みの日には彼女自身も市場に出てビニール袋を売ったりしています。それでも、時間を見つけて夜には勉強もきちんとしています。

2010年の6月から、彼女はACTIONを通じてGrowing People's Will(GPW)というNGO団体からの奨学金支援を受けられることになりました。小さな頃からさまざまな問題を抱えながらも、1つ1つ困難を乗り越えてきた彼女が手にすることのできた奨学金という大きなチャンス。
「支援してもらえることになって、本当に光栄です。これからは学校で使う文房具などの心配をせずに勉強ができます。いただいたものを大切に使います。」と嬉しそうに話す彼女がとても印象的です。将来、先生になるという夢を実現するために、毎日笑顔で頑張っています。




ニニョスパグアサ概要
現地NGOタタッグの概要