ストリートチルドレン支援
アクションでは2005年よりフィリピンのオロンガポ市で活動する現地NGO「TATAG」と提携し、ストリートチルドレンや貧困地域の支援を実施しています。 ストリートチルドレンの子どもたちへ奨学金やや文房具・制服の支給を行っています。ワークキャンプを通して、貧困地域で幼稚園の建設や道路整備などの地域支援プロジェクトを実施しています。
ここでは、アクションが行っているストリートチルドレンや貧困地域の支援活動を紹介します。
フィリピンにはストリートチルドレンと呼ばれるたくさんの子どもたちがいます。そんなストリートチルドレンの暮らしがどのようなものか、2人のストリートチルドレンを通して紹介します。
彼の名前はクリスチャン、12歳。本当ならハイスクールに通い始める年齢ですが、彼はまだ小学3年生です。また、まだしっかり字を読むことも書くこともできません。
学校のない日は、市場でビニール袋を売ったり、お店からでてくるお客さんの荷物を運んだりしてお金を稼いでいます。しかし、市場で働くときは、危険とも隣り合わせ。怖い思いをすることもたくさんあります。
例えば、警察が市場を見回ったりしているときは、彼らは逃げなければなりません。法律では子どもが働いてはいけないことになっているからです。彼と同じストリートで働く子どもの中には、市場で自分の兄弟が警察に捕まるところを直接見たことがある子もいます。それでも、彼は兄弟のために働かなければなりません。
彼の両親は、自分の子どもを市場で働かせたくないと思っていますが、子どもたちも働かなければならないほど、生活が苦しいのです。彼の兄弟は、彼を含め、実年齢に比べて背丈が小さいのが印象的です。育ち盛りの時期でも、充分な栄養が取れていないように見えます。ご飯のときは、少ないおかずで値段の安いお米を多く食べて、お腹を満たすようにしていると言います。
彼女の名前はジェイド。14歳、高校2年生です。彼女も休みの日に市場でビニール袋を売っています。夏休みは、毎日のように市場へ行きます。8人兄弟の内、6人が市場で働いています。一緒に働いている兄弟の一番下の子はまだ9歳。お姉さんである彼女は、下の子たちの面倒も見ながら働かなければなりません。
市場で働いて稼いだお金は学校でかかる費用に充てています。しかし、学校が終わってから市場に行き、夜も遅くまで働いているため、授業中に眠くなってしまい勉強に集中できないこともあるようです。
彼女の家は、電気が通っていなければ、水道もありません。屋根がしっかりくっついてないので、外から入ってくる光で生活をしています。そのため、なるべく朝早く登校して学校の宿題をやっていますが、夜はろうそくの光の下でやることも多いといいます。
また、水道が通っていないため、水浴びなどは近くの教会を借りて生活をしています。食事のときは、家族全員で一匹の魚を食べるなど、少ないおかずをみんなで分け合っていますが、お金がないときは、お米しか食べられないこともあると言います。
彼女は「お医者さんになりたい」という夢を持っています。しかし、それが無理なことはわかっている、と彼女はいいます。お医者さんになるまでお金と時間がとてもかかるからです。お医者さんになる代わりに、ストリートチルドレンを支援してくれている人たちのように、たくさんの子どもたちの助けになることをしたいと思っています。

ジェイドの兄弟

ジェイドの家の外観
ストリートチルドレンのきちんとした定義はありませんが、ユニセフはストリートチルドレンを3つのカテゴリーに分けています。(※1)
1 路上で寝泊りしている子どもたち(Children of the street)。家族はいるかもしれないが、家に居場所がない・家にいても食べるものがないなどの理由で、家にはほとんど帰ることがない。
2 日中は路上で働き、夜は家に戻る子どもたち(Children on the street)。家庭が貧しく、毎日の食費を稼ぐため、自分の学費を稼ぐために、路上に出ている。学校に通い、学校の前後や休日に、路上で働いている子どもたちもたくさんいる。
3 家族が全くいない子どもたち(Abandoned Children)。育児放棄や家族に見捨てられてしまった子どもたちで、帰る家はない。路上に出て、自分と同じような環境にいる仲間と一緒に生活をしている。
このように、子どもたちがストリートに出てくるのにはさまざまな理由があります。
しかし、路上ではドラッグと隣り合わせの生活、大人からの暴力、性的搾取、エイズなどの性感染症への感染など、子どもたちにとって危険なこともたくさんあります。事故や傷害事件に巻き込まれることも少なくありません。政府は、路上で子どもたちが働くことがないよう、さまざまな法律を制定していますが、自分の食べるもの、家族の食べるものがない子どもたちは、路上で働きにいかざるを得ないのが現状です。
また、教育を受けていない親も多いため、親が教育の大切さを知らず、学校に通わせてもらえなかったり、学校に通えても、空腹状態で授業に集中できなかったりするなど、たくさんの問題を抱えています。
そして、貧困地域には、今はまだストリートに出ていなくても、家が貧しく将来ストリートに出て働く可能性の高い子どもたちや、地域内で荷物持ちや水汲みの仕事をしている子どもたちも多くいます。このような子どもたちも、学校に通うことができない・食事も満足に食べることができないなど、多くの問題を抱えています。そのため、このような子どもたちが路上に出て働くことを防ぐための支援も必要となっています。
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